05
1
2
3
4
6
7
8
9
10
12
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
27
28
29
30
31
   

ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実



 The New England Journal of Medicineという、アメリカで非常に権威のある臨床雑誌NEJMの前編集長(自身も医師)による、アメリカの製薬会社の実態を紹介した本。

 読み進めていくにつれて、非常に腹が立ってくる。製薬会社は、社会に貢献しているという名目で、法律上・税制上の保護を悪用し(大勢の弁護士を雇用している)、濡れ手に粟、ぼろもうけ状態である。このため、アメリカの薬価は非常に高く、カナダへ薬を購入しにいくためのバスツアーがあるほど。しかし、製薬会社以外が海外から薬を購入することさえ法律で禁じたため、この行為も違法となってしまっている。

 研究によって画期的な新薬を開発する能力や意欲はどんどん低下し、ほとんど同じ成分で、名前だけ変えた薬を、医師への教育と名付けた贈賄や接待で売り込んでいる。これらの薬は、製薬会社側のずさんで、意味のない試験結果をもとに、次々とFDA(米国食品医薬品局)によって承認されている。

 製薬会社と政治は癒着しており、法律は製薬会社に有利な方向に次々と制定・改正されている。この負担を背負うのは、税金を払う国民である。

 アメリカの医療制度が破綻しかかっており、特に低所得者層は医療を受けることができない状態であることは知られた話である。原則としてあらゆる人が公的医療保険に入ることができる日本と違い、アメリカでは医療保険は私的保険が原則。企業が福利厚生の一環として、医療保険を提供していることが多いため、失業するということは、医療を受けられないことに直結する。低所得者にはメディケイド、高齢者にはメディケアという保険制度が用意されているが、非常に制約が厳しい(製薬会社はこれらの制度さえ悪用して、利益を搾り取っている)。一方で、世界有数の先進的な医療レベルを誇るアメリカでは、お金さえあれば、優れた医療を享受することができる。まさに、地獄の沙汰も金次第。

 私は医療翻訳は専門ではないが、製薬会社、医療メーカーのマーケティング資料やプレスリリースなどを受注することがある。だから、アメリカの製薬ビジネスについての知識を得たかったことに加えて、医療関係の用語がどのように日本語になっているのかが知りたいと思ってこの本を注文した。日本での事情が注釈できめ細かく解説されていて、非常に勉強になった。

 ただ、「原文の英語が透けて見える」感じの訳語が気になる箇所があった。たぶん、訳者の方々は翻訳が専業なのではなく、医療関係の専門家なのだと思う。僭越ながら、製薬会社が発表する「平均卸売価格」をAWDとしているのは、AWP(Average Wholesale Price)という気がする。別に揚げ足を取るつもりはないけれど。私は2005年の初版を購入しているので、もし増刷されていたら、修正されているかな。

 ちなみにNZは、公立病院での医療は無料。これだけ聞くと、なんと素晴らしい制度かと思われるが、公立病院で、たとえばがんの手術を受けようと思っても、順番待ちのリストが1年だったりする。私立病院で治療を受けるためには、莫大な医療費をまかなうための私的医療保険に入る必要がある(低所得者への補助はあるが、公的な医療保険制度というものはない)。この医療保険に入っていなかったために、私立病院での治療が受けられず、公立病院での手術を待っている間に亡くなる、というケースは決して珍しくない。
スポンサーサイト

NZで仕事を得るには

 5月10日付けのHerald紙に、移民が仕事を得るためのポイントが書いてあったので簡単にまとめてみました。

1. キウイより優れた能力をアピールすること
同じ能力のキウイがいたら、雇用主はキウイを雇う。そのキウイより優れた能力を持つ。

2. 自分のアピールポイントを把握すること
自国でのキャリアをアピールするのではなく、NZで活かせる経験、スキルを見つけ出す。

3. 過去のキャリアにこだわらないこと
自国で3000人のスタッフのマネージングディレクターだったからといって、同じ職を得ようとしないこと。まずはNZで経験を積むことから始める。

4. キウイらしい名前を付けること
英語の典型的な名前をCV(履歴書)に付けると、CVを見た人が電話をしやすい。

5. ボランティアに参加すること
NZでの経験を積むために、ボランティアで仕事をして、アピールする(ただし雇用法に注意する)。または地域のスポーツクラブ、教会などでネットワークを築く。

 そして同じ新聞に、銀行のCustomer Service(つまり、窓口係)で仕事を始めた中国人女性が紹介されていました。彼女はコンピューターサイエンスと数学の学位を持っており、NZの小学校での教職免許も持っています。

 でもたぶん、この学歴に直結した仕事が見つからなかったのでしょう。優秀な小学校教師の不足が叫ばれていますが、外国人が採用されるのはなかなか難しいようです。私の知り合いにもこちらで小学校の教職免許を取った日本人女性がいますが、結局、教師の仕事は、ビザの関係もあって見つけられなかったようです。ただし、幼稚園(Early Childhood Education)だと、人材難が深刻な分(法改正で、2012年からは有資格者しか勤務できなくなる)、望みは高くなりますし、実際にビザを得て、こちらで働いている女性を何人か知っています。

 ということで、こちらでは銀行窓口は、キャリアを築く上での第一歩の仕事として見なされています。年収は記事によると、32,000~35,000ドル。そういえば以前に、銀行の窓口係で働く日本人女性の記事をこちらの日本人向け情報誌で読んだことがあります。

 上記のポイントは特に目新しいものではありませんが、こういう内容が繰り返し掲載されるところをみると、やっぱり移民の仕事探しの上で重要なのでしょう。

 特に4は、日本人にとっては抵抗があるかもしれませんが、英語圏の中国人や韓国人はごく普通に英語名を付けています。たとえば私の名前(Eiko)は、英語話者にとっては非常に発音しにくいらしく、いい加減、英語名を考えなくては、と思うぐらい。

 なんとなくEから始まるのがいいので、Ellie(でもLの発音が!)とか、いっそEco(でもエコロジーかあ)とか、Emmy(知り合いの子供さんにいるし)とか、いろいろ考え中。

 
 

 

日本沈没

 知り合いから、英語と中国語の字幕付きの香港版を借りました。あまり期待せずに見始めたら、結構しっかりと見入ってしまいました。あとでアマゾンで見たら、酷評が多かったけれど、私は結構おもしろかったです。CGがとってもリアル。あと、配役もそれぞれぴったり、という感じでした。

 ただ、映画では各国へ難民としての受け入れを要請しますが、これまでの日本の難民受け入れ状況を考えると、現実として無理だろうなあと思います。あと、主人公たちが大混乱の中、スムーズに目的地に移動できるのが、映画ながらもすごいおかしい。阪神大震災のとき、大阪から神戸に行くのさえ大変だったのに(当時、兵庫県に住んでいました)。

 それにしても、もし日本が沈没することが分かったら、私はどうするだろう。この映画では地殻変動による日本沈没がテーマですが、沈没とまでいかなくても、大地震が起きたり、たとえば日本への石油輸出がなんらかの理由で止まってしまったら、日本という島国が「沈没」する可能性はゼロではないはず。


私が借りたバージョンでは、草ナギ君がとっても困った顔をしている。

 

のんびり中

 気が付けばもう5月。オークランドは木々が赤や黄に色づき、気温が下がってきました。日曜日の昨日は、ずっと雨。外出する気もおきなくて、ずっと家でのんびりしました。夜にはヒーターを使わないと寒いです。

 この間、日本のホテルのパンフレットの英訳をやっているとき、情報の確認のためにこのホテルのサイトを見ていたら、おいしそうな写真がずらりと並んで、くらくら。特に和風喫茶のあんみつにやられました(あんこ好き)。

 その前に、シンガポール案内の和訳をやっているときには、チリクラブというシンガポール名物のカニ料理の紹介があって、添付されていた料理写真にくらくら。ちょうどオークランドもワタリガニの季節が始まったので、魚屋でワタリガニを入手し、ネットで調べたレシピで作ってみました。おいしかったけれど、食べるのが面倒だから、これは1度でいいや(カニをほじほじするのが面倒、というタイプ)。

 日本がゴールデンウィークなので、こちらものんびりしています。今日は雨がやんでいるので、草抜きでもしようと思っています。ではHave a nice week!

プロフィール

映子

Author:映子

オークランド留学センター
に勤務。翻訳を担当しています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

検索フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク