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The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert

 ずいぶん古いオーストラリア映画なのですが、ふとレンタル屋で見つけたので、見てみました。日本でのタイトルは「プリシラ」。良かったあああ。とても気に入りました。Fワード、Sワードの連続で、ちょっときわどいシーンもありますが、なんだか素直に感動しました。

 ストーリーは、シドニーに住むゲイのTickが仲間の2人とおんぼろバス(Priscilla号)で砂漠を横断して、様々なトラブルや出会いを経験していく、という、いわゆるロードムービー。3人が背負う過去が旅の途中で段々とお互いに見えてきて、最後に感動の出会いと別れがあります。

 キリスト教では同性愛は「神への罪」とされているらしく(宗派によって解釈の仕方や排斥度に違いがあるが)、ゲイである、ということは、日本よりずっと重い意味を持っているように思います。周囲からの偏見だけでなく、本人自身の葛藤という意味でも。この映画は10年以上前のものですが、たぶん、地方に行くと、今でもゲイへの厳しい風当たりはあまり変わっていないと思います。

 典型的な日本人的宗教観(初詣にいって、仏式の葬式にいって、ばちが当たる、と考えたりする)の私からすると、「ゲイ」は単なる1つの嗜好にしか過ぎません。でも、キリスト教徒にとって(特に原理主義が大きな勢力を握っているアメリカでは)、ゲイは神への冒涜であり、子供がゲイであることが分かると絶縁する、という親も珍しくありません。またアメリカでは数年前に、ゲイである、という理由だけで、殴り殺される若者の事件も起きました。ゲイへの嫌悪を超えて、憎悪ともいえる感情を持つ人がいるのです。

 だから、偏見が少ない、都会シドニーをあえて飛び出し、田舎を旅するこの映画の3人組も、楽しいだけの旅ではなく、いやがらせや暴力を受けることになります。おそらく、それを覚悟の上で彼らは旅していたわけですから、映画もそんなトラブルをカラッと笑い飛ばす感じで、暗くはありません。

 この映画の音楽はABBAを中心に、巧みに選曲・配置されています。あと、衣装が素敵です。全然古臭くなくて、今でもショーで通用する華やかさ。アカデミー衣装デザイン賞を受賞しています。→映像のダイジェストはこちら。ただし、ダンスは下手です。それがまたいい味を出してます。

 そうそう、Tickを演じているHugo Weavingは、「どっかで見たことあるなー」と思っていたら、「Matrix」のAgent Smith(増殖したり、むやみに強い殺し屋)でした。それから、「Lord of the Rings」のElfの領主役、Elrondもやってました。芸幅、広いなー。

 たまたま5月末に、Priscillaのミュージカル版がオークランドに来るのです。見たいなー。楽しそう。
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白洲正子自伝



 知り合いに借りた何冊かの本の中に入っていた。白洲正子という人の名前は前からよく見かけて気になっていたが、今ひとつどういう人かは知らなかった。「小林秀雄と仲がいい文化人」というぐらいのイメージしかなかった。しかし、読んでみたら非常におもしろかった。

 なにがおもしろいって、この方は明治時代の華族のお姫様で、昭和天皇がおじいさんの別荘に泊まりにきたりするようなきらびやかな世界に生まれ育っている。幼稚園から学習院で、14歳でアメリカに留学。なにしろお嬢様だから、親戚、知人も超上流の人ばかり。で、周りがあまりにもすごい(皇族とか、財閥とか)ので、自分の家は貧乏だと思っていたほど。

 でもただのお嬢様ではなく、結婚相手も自分で見つけたし(吉田茂氏の側近となった実業家の白洲次郎。この人も超がつくおぼっちゃん)、自分で一流の工芸品を扱う店も営んだりする。また、幼いころから熱中していたお能について、何点かの著作がある。自伝に出てくる知り合いも、文化人、著名人、お金持ちが続々と出てくる。そして当然ながら、家事はほとんど一生、したことがなかったし、できなかったらしい。

 ご主人がヨーロッパへ出張の時は一緒に出向いて、自分は「スウィスかオーストリーでスキイをしてたのしんでいた。お金の方はどうしたかといえば、もちろん足りなかったので、白洲の家に残っていた印象派の絵を売って暮らしていた。コロー、マティス、モネ、ピカソ、ブーダンなど今持っていれば・・・」とか、次郎氏のイギリスの親友である伯爵については、「彼のロンドンの邸はチェルシーにあって、テームズ川に面していた。すぐ目の前のボートの中にはマーゴット・フォンティンが住んでおり、彼女が出たり入ったりする姿が目に入ることがあったが、もちろん互いに見て見ぬふりをしていた。・・・部屋数は多すぎて、使っているのはそのうちの十分の一ぐらいで、全体に閑散とした感じだった」とか、いちいち驚いてしまった。

 でも決して自慢しているわけではなく、そういう世界が当たり前の人がたんたんと描写している、という感じなので、鼻に付くわけではなく、むしろあまりにも違う世界すぎて、非常に痛快だった。

 

鉄腕アトムの誕生日

4月とは思えない穏やかで、快適な天気が続いていますが、今日もしゅくしゅくと仕事を続けております。

仕事に欠かせないサイトといえば、Googleです。用語調べはまずはともかく、Googleで検索するので、お世話にならない日はありません。Googleを使わずに仕事をしている翻訳者はいないのではないでしょうか?

そのGoogle日本語版のロゴに、現在、アトムの絵が付いています。Googleのロゴをクリックすると、「鉄腕アトム」の検索結果の画面に飛ぶようになっています。

このロゴにカーソルを近づけていくと、キャプションが出るのですが、それが「アトム生誕5周年」となっています。アトムは2003年4月7日生まれ、という設定なのだそうです。アトムが始まった1950年代には2003年なんて、遠い未来だったのですねえ。

たまたま先日、図書館で連載当時のアトム(英語版の単行本「Astro Boy」がずらりと並んでいる)を読んで、ちっとも古臭くなく、すごくおもしろかったので感心していたところでした。でも、2003年に生まれたと想定していたとは気づかなかった・・・。

ここで、はっと気づきました。私が所属するARCは、鉄腕アトムと同じ誕生日なのです! めでたい!
おめでとう、ARC! 

さ、仕事に戻ります。

プロフィール

映子

Author:映子

オークランド留学センター
に勤務。翻訳を担当しています。

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